
クロザピン治療

なかなか症状がよくならずお困りの統合失調症の患者さんとご家族へ
「クロザピン」という薬があります。
クロザピンは治療抵抗性統合失調症の治療薬です。
治療抵抗性統合失調症とは?
統合失調症の患者さんのなかには、これまで2種類以上の薬を試したがあまり効果がなかった、足がむずむずする・手足がふるえるなどの副作用のために十分に薬を使えなかった、という方がいらっしゃいます。
このような状態を治療抵抗性統合失調症といい、統合失調症患者さんの約10~30%にみられると考えられています。
治療抵抗性統合失調症の患者さんに唯一効果が認められているのが、クロザピン(商品名クロザリル)です。
国内ではこれまでに21,914人(2025年1月9日時点)、当院では58名(2025年1月現在)の患者さんが治療を受けてこられました。
1. クロザリル患者モニタリングサービスに登録された医療機関でのみ処方が可能です。
2. 入院して治療を開始します。
3. クロザピンは白血球が少なくなる、血糖値が上がるなどの副作用が起こる可能性があります。
4. 副作用の早期発見と対処のため、定期的な血液検査を行います。
- ACHIEVEMENTS
- 治療実績
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Achievements 01
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実績.01
当院でクロザピン治療を始めた患者さんのうち、81%の患者さんが治療を継続できました。
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Achievements 02
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実績.02
クロザピン治療を18週後まで継続した患者さんのうち、43%の患者さんに中等度以上の改善が認められました。
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Achievements 03
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実績.03
クロザピン治療を開始してから、抗精神病薬の量を大幅に減量することができました。