コロナ禍になって3年・・・
「閉塞的で、人との交流も少なくなり、楽しいと思える機会が減った・・」
そんな声をたびたび耳にします。
当院には、病棟で囲まれた中庭があります。コロナ禍前は、その中庭で盆踊りをしたり、冬祭りをしたり、時にはブルーシートを広げて日向ぼっこをしたり、と四季を感じながら患者さんも職員も一堂に会し、わいわいと楽しんだ頃がありました。
今は・・
入院患者さんが自動販売機で飲み物を買うために中庭を通過していきますが、それだけです。そこで足を止め、ベンチに座ってゆっくりとコーヒーを飲みながら語らう・・という光景はあまり見られません。
中庭には大きな楠の木や椎の木、梅の木が何本もありますが、落葉・落枝が散乱して周囲を埋め尽くしていました。中央付近は雑草だらけです。病棟の窓から中庭が見えますが、十分に手入れの行き届いていない中庭を見て、残念な気持ちになっていた方も少なくないのではないでしょうか・・・。
この現状を打破するため、当院作業療法科では今年度、「中庭活性化プロジェクト」を立ち上げました!
プロジェクトのゴールは、患者さん、職員にとって、“集いの場”、“癒しの場”、“自然を感じられる場”を作ること、そして、それを維持していくことです。更なる最終ゴールは、その憩いの場を活用して、患者さんとともに植物を育て、鑑賞し、それを使用して作品作りをしていくことです。
ゴールまでの道のりは長そうですが、このプロジェクトに賛同し共感してくれた部署内の若手(?)職員7名が中心となって現在活動真っ最中です。
第1回目は荒れ果てた中庭の清掃から始めました。落葉・落枝を片付け、草を取るだけでも見違えるほど整った中庭になりました。(翌日は筋肉痛になるほどの作業ですが、これが意外とストレス発散と職員同士のコミュニケーションの場になったりしています)
とりあえず、この状態を維持するために、月2回清掃実施中です。
これからは・・・
大きく伸びた木の選定、花壇を手入れしチューリップの球根植え、クリスマスへ向けてイルミネーションの設置、春先には藍染のための藍の植え付け、とやること満載です!
施設管理科の皆さんに協力をいただきながら、最終ゴールへ向けてチーム一丸となって取り組んでいきます。
進化していく中庭と続報に乞うご期待!
作業療法科 小野塚