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復職支援デイケア「リワーク」利用者の声(2023年4月掲載分)

当院の復職支援デイケア「リワーク」を利用していただいた方からメッセージをいただきました。

今後、リワークの利用を考えておられる方やそのご家族の方の参考にしていただければと思います。

当院のリワークについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

Aさん(40~50代 男性)
これまで何度もうつ状態になり、その度に休職してしまう自分を何とかしたいとすがるような気持ちでリワークに参加しました。

リワークプログラムが進むにつれて自分自身の考え方のクセに気づかされました。反すう思考(注:繰り返しネガティブなことを考え続けること)が強いことや長く続いたりすること。自分がしっかりやらないとと考え、過剰に責任感を自分に背負い込ませてしまっていたこと。何よりも一番は自分自身を労わることや大切に思う優しさが足りなかったことです。

今は復職して少しずつ業務を任されるようになりました。職場では焦りや不安を感じた時は呼吸のマインドフルネスを5分間行い自分の気持ちを見つめるようにしています。そうすると自然と穏やかな関心を持って感情の渦に飲み込まれず、扱えるようになってきたと思います。仕事は少しずつ忙しくなりますが、自分自身へのいたわりと優しさを忘れずに、リワークで学んだことを活かしてしなやかに生きていきたいと思います。

Bさん(40~50代 男性)
リワークメンバーは自分と同じような経験をした方が多いので、お互いがお互いに交換でき、お互いに受けいれてもらえる環境だったことが自分にとって、ここが、いつの間にかとても居心地の良い場所になっていきました。

その時期から自分は特に「人の言葉を真剣に聴こう」と思うようになりました。なぜかというと、スタッフやメンバーの話を聞いていると自分では普段思いつかない意見や考え方が次々と出てくるからです。それは本当に自分にとって新鮮で「こういう考え方もあるんだな」と感心したり、驚きや発見もあり楽しい毎日でした。

リワークに来て自分が本当に良かったなと思ったことは「気づきの重要性、必要性」を教えてもらったことだと思います。「気づきの重要性」?って思われるかもしれませんが自分にとっては一番良かったことだと思います。

自分はこのリワークに約6ヶ月ほど通いました。人生100年と考えるとほんの束の間だったかもしれませんがここに通えたことは自分の人生にとってかけがえのない時間となると思いますし、そうするためにも復職後は元気に働いていこうと思います。

Cさん(20~30代 女性)
4ヶ月の休養を経てリワークに通い始めました。休職した際は「仕事を休んでいる私はダメだ」、「休んじゃいけない」、「何かしないといけない」という罪悪感や焦り、不安でいっぱいでした。何もしないことが苦痛に感じていたころにたくさんの人から「今は何もしない時間が必要なんだよ」と言い聞かされましたが、自分の中ではあまり納得がいきませんでした。

そう思っていた自分がプログラムに参加していく中で、スタッフや同じ利用者の方々と関わっていくうちに少しずつ「今は休んでいいんだ」と思えるようになり、「自分を大切にする考え方が」ができるようになっていきました。その考え方が自分の中に身についていくほど、自分が楽になっていったと感じています。それと同時に、「自分らしさ」を取り戻すことができたとも私は思っています。

今は待ち望んだ復職前で、気持ちもどこか落ち着かず本当に仕事ができるのか心配や不安はまだまだ消えません。けれど、それはそれで良いのだと今の自分を認めてあげながら、また、リワークで学んだたくさんの事や「自分を大切にすること」、「無理はしないこと」はこれからも心に言い聞かせながら自分の中に留めていて、意識して大切に過ごしていきたいです。

私と同じようなうつ症状を持ち、同じような辛さを感じている仲間がリワークに居ます。そんな仲間がいるリワークでの様々なプログラムはきっと自身の役に立ちます。

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