専門リハ『ゆるカフェ』のグループ内でコツコツと貼り絵制作を行ってきた、Mさんの作品『椿』が「作業療法ジャーナルVol.59 No.2」の表紙に掲載されました。
表紙の絵とともに、『表紙のことば』として雑誌内に掲載されたMさんのコメントをご紹介します。
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17年前にうつ状態となり、それから入退院を繰り返しながら仕事も続けてきましたが、53歳のときにできない自分を受け入れられるようになり、早期退職しました。
その後は外来作業療法に参加し、絵を描いたり、利用者さんと楽しくおしゃべりしたりしながら新しい可能性にチャレンジし続けています。
この作品は、趣味で始めた園芸から学んだ「生命の輝き」に魅せられ、庭に咲く椿の花を、お花紙でつくった紙縒りを画用紙に貼って表現してみました。週1回のグループのため、完成までに半年近くかかりましたが、“支える枝葉、支えられる花、今ここで輝け!”という思いを込めて根気強く制作しました。
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Mさんがこの『椿』を作成されたグループ、専門リハ『ゆるカフェ』は毎週金曜午後に実施しています。
「人付き合いは苦手だけど、どこか外出するところがほしい」「だれかとほんの少し交流してみたい(ほんの少し場所を共有したい)」という思いをお持ちの方々に、絵を描いたり、手芸をしたり、革細工をしたり、ゲームをしたり・・という作業を通して、『安心』『自信』『協力』等を体験していただくグループです。
当院に外来通院をされている方が対象となりますので、見学等ご希望の方は主治医へご相談ください。
雑誌表紙に掲載されたMさんの原画は、外来待合室に飾っています。ぜひご覧ください。