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依存症病棟の治療について―スリップ(再使用)を防止するために

当院の依存症病棟は徐々にプログラムを改変し、これまでのものとは少しずつ違った方向付けをしています。その大きな特徴が、スリップ(再使用=再飲酒、再ギャンブル)を防止するための取り組みです。

認知行動療法、弁証法的行動療法、マインドフルネスなどを導入し、一人一人が飲酒やギャンブルに至るキッカケや失敗のパターンを明らかにすること、スリップしそうなときにとりうる対応策を入院中から身にゆけること、激しい感情に振りまわされないようなスキルを学ぶことなどに、力を入れています。

もちろんこれまで通り、知識の習得、自助グループの助けも重要であることは当然です。

古い諺にこういうものがあります。
「空腹な人に出会ったら、ただ魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えて、生涯食べていけるようにお助けしなさい」

私たちも依存症病棟に入院した方に、「魚の釣り方=断酒・断ギャンブルの続け方」を覚えていただけるような関わりをしたいと願い、患者さんたちに向き合っていく所存です。

※当院の依存症治療について詳しく知りたい方はこちら

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